2017年1月10日
特許権の「お宝」

実施形態

1.特許で利益を得る仕組み

「家庭の主婦が生活用品を発明し〇億円の収入!」という話を聞いたことがあるかと思います。家庭の主婦が発明を特許権利化して、〇億円もの収入を得ることができるのでしょうか?

そもそも特許権というのは発明を独占的に実施できる権利です。特許権者は自分だけが発明を実施することができ、他の人は実施することができません。ですから、特許権者だけが市場で発明を独占して実施できる結果、経済的な利益が得られるのです。ごく簡単にいうと特許権で利益を得る仕組みはこういうことになります。

特許権は商品価値を高め、利益を集中させる道具のようなものと考えるとよいかもしれません。特許権者だけが独占的に使用・収益・処分することが出来るのですから、その発明の価値から得られる利益を特許権者に集中させる道具みたいなものなのです

 

2.特許のメリット

特許の取得・活用を行うことのメリットとして、自社の発明品について他社の模倣を防止することができることが挙げられます。自社の商品を他社が真似ることはできないので、他社との差別化を図ることができます。

また、顧客の信頼感を得て、市場シェアや売上を伸ばすことも期待できます。さらに、大きな市場に対応するため他社にも特許を使用させて(実施許諾)、その他社からライセンス料を得ることも可能になります。2015.1.6にマスコミ報道されたトヨタ燃料電池に関する特許を無償提供(特許権は放棄していないので実施にはトヨタの承認が必要と考えられる)という知財戦略もあります。

経営戦略(プロモーション活動・販売戦略)による市場独占は莫大なコストが必要ですが、特許権による独占は一定手数料の低コストで国が与えてくれるものです。知的財産立国を目指す日本においては、特許による規制は強化される傾向ですので特許によるメリットは今後も十分に享受することできるでしょう。特許権取得を経営戦略の中に位置づけることができれば非常に強力な武器となり得るものですから特許権は経済的利益を得る重大なファクターと言えるのではないでしょうか。

前述の特許権を取得した主婦が〇億円もの収入を得ることができたのは、市場における潜在的な需要が十分にあったことも重要な要因ですが、特許制度を活用し特許権を取得したことにより発明の価値から得られる利益を特許権者に集中させることができたことはもうおわかりだと思います。

 

 

▲このページの先頭へ