2017年2月25日
意匠権を活用してみよう

1.意匠とは

消費者が好む外見を表現したデザインです。知的財産権において工業デザインを保護する意匠権は、ヒット商品を生み出す大事な要素として認識されています。機能的な価値を保護するものは、特許や実用新案となります。

 

2.意匠権の効果

意匠権を所有していれば、その物品において類似のデザインを他者が製造・販売等することを禁止できます。特許権と同様に強力な権利です。

 

3.意匠制度

製品のデザインについて、物品を指定し図面を添付して意匠出願します。今までにないデザインであること、今までにあるデザインから容易に思いつかないこと等の要件を満足すれば、登録され意匠権が生じます。

また、以下のような形態でも意匠登録が可能です。

1)組物意匠 → 複数の品物を、一セットとして登録できる(例:ゴルフクラブセット)

2)部分意匠 → 物品の独創的な部分のみでも意匠登録できる

3)関連意匠 → 本意匠に類似するバリエーション意匠も意匠登録できる

4)秘密意匠 → 登録意匠を一定期間公開せずにストック意匠とできる

 

4.アップル対サムスン訴訟

米国のアップル対サムスン訴訟で、サムスンに約10億ドルという巨額の賠償金支払いを命じる陪審員評決がされた。その10億ドルの内訳は、特許権侵害による賠償額は約1,000万ドルにすぎず、残りのほとんどは意匠権侵害によるものです。

賠償の大半が“意匠権侵害”であり、この裁判は意匠権の重要性を業界に知らしめることにもなりました。

 

5.意匠権の活用

技術的な工夫の結果、その工夫が外観に現れている場合や、特許を考えた技術案件で、特許性(特に進歩性)が厳しい場合に、物品の外観として意匠登録ができないか検討してみることをお勧めします。

意匠権は、特許に比較すると安価で、早期権利化が図れるため、特許出願と併用することもよいでしょう。部分意匠関連意匠を活用して保護できるデザインの範囲を広げ、意匠権をうまく活用して競争で優位に立ちましょう!

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